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研究内容

医療疫学分野では、医療や健康問題に関するさまざまな疑問(例えば、医療者が患者と接する中で抱いた臨床上の疑問など)を解決するための臨床疫学研究を行っています。特に、健康関連QoL尺度を含む患者報告アウトカムを用いて(必要に応じて、その測定に必要な尺度の開発・検証も実施)、把握することが難しい健康状態を可視化することで、医療・社会の問題を明らかにするための研究に取り組んでいます。
なお、医療疫学分野は、エビデンスを生み出す研究のみならず、そのエビデンスと医療実践や社会慣習との間にあるギャップを測定し埋める研究、すなわちエビデンスを診療や社会に繋げる研究をも重視しています。疫学研究で社会を変えたい方、ぜひ当分野で共に学び、研究を行いましょう!

■研究分野と内容

医療疫学では福原俊一先代教授の時代から、一貫して患者の主観に基づく指標を重視した臨床疫学研究を行ってきました。現教授の山本もその流れを継承し、QoL(Quality of Life)をより低負担かつ身近に測定するための研究を中心に行っています。


研究分野1.患者のQoL(Quality of Life)ならびにPRO (Patient reported outcomes)を測定し、医療に活用する研究

疾患のアウトカムとして、PROが重要視されるようになったのはいうまでありません。医療疫学分野では様々な臨床科とも連携して、PROの中心的なものである健康関連QoLを測定する尺度の開発と検証を行っています。可能な限り低負担で広く活用できる尺度の開発を目指しています。


研究分野2.診断法に関する研究、臨床予測モデル (Clinical prediction model) の開発と検証に関する研究

医療疫学では、診断法に関する研究にも取り組んでいます、とりわけ、多忙な臨床現場で役立つ、検査値はもちろん病歴や身体所見などさまざまな臨床所見から、疾患や重篤なアウトカムを予測する臨床予測モデルの開発を行っています。


研究分野3.疾患や医療の実態を調べる研究

救急現場など、さまざまな医療現場のリアルワールドでは、どの様な診療が行われているのか。その実態・ばらつき(practice variation)を調べ記述すること、またどのような因子が関連しているのかについて研究を行っています。


研究分野4.要因 (QoLを含む) とアウトカムとの関連性を解明する研究:データベース研究も含む

慢性疾患の診療プラクティスとアウトカムとの関連性の解明などを目的に、大規模データベースやコホートを活用した臨床疫学研究を行っています。要因としてもQoLなど個人の主観に基づく指標を用いる研究を多く含むことが特徴と言えます。

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